青森県知事ならどうするだろう
甲状腺被曝調査 弘大、打ち切り
東京電力福島第一原発事故後の昨年4月、放射性ヨウ素による甲状腺被曝(ひ・ばく)を調べていた弘前大被ばく医療総合研究所(弘前市)の床次(とこ・なみ)眞司(しん・じ)教授(47)=放射線防護学=らが途中で調査を断念していたことが分かった。
床次教授は福島県から「人に関する調査だと住民の不安をあおるのでやめてもらえないか」と要請されたとしているが、福島県は「中止を要請したことはない」と否定している。
弘前大チームは昨年4月12~16日、南相馬市から福島市に避難していた45人と、浪江町津島地区に残っていた住民17人の計62人について、甲状腺内の放射性ヨウ素を調べて大学に戻った。
床次教授によると、その後、福島県地域医療課から床次教授ら弘前大の関係者に電話があり、「環境の調査だったら構わないが、人の調査は控えていただけないか」などと要請され、現地に向かう「第二段の調査」を諦めたという。
甲状腺被曝の調査は、住民の健康状態を詳しくみるためには、事故直後の早い段階の検査がのぞまれるが、床次教授は「(精密な調査は)ほかではやっていないと思う。
あれば出てくると思うが、発表されていない」と指摘。精度を高めるために100人以上の検査を考えていたが、打ち切るしかなかったと言う。
これに対し、福島県地域医療課の馬場義文課長は「当時、調査を中止してほしいとは言っていない」と否定している。
福島県内には国内や海外からも調査チームが入り、「対象になった住民から苦情などが来て初めて、調査に来ていることが分かるという具合だった。
弘前大のチームが来ていたのもそれで分かった」と説明。
このため「住民からクレームが出るやり方はしてほしくないと、申し上げていたと思う」と説明している。
朝日新聞デジタル 2012年06月16日
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001206160003
福島県知事は自県民の安全をどう考えているのでしょうか?
市民に正確な情報を伝えるためには正確なデータが必要なはずですが、その必要性もないと判断したかな。
安全か安全でないかは調べてみないとわからないはずです。
その行為自体をさせない。
つまり研究を中止させるために市民が、市民がといい、やんわりと断るための理由にしか聞こえません。
とにかく騒ぎを大きくしないでくれという。
案の定一年経って、言った言わないになってる。
(中学生か?ってーの)
市民に説明するために必要な貴重なデータ収集をやめさせることは、市民の安全を守る行為をしませんという県から市民への無言の意識表明にほかならない気がします。
青森にも核燃料の処理施設があり、六ケ所村だけの問題ではありません。
もし、もし何かあったら、青森県知事は県民のために正しい判断をしてくれることを祈ります。